【スイス免許証】日本の免許証をスイスの免許証に書き換えました!in ベルン州
スイスの運転免許証について
今回ご紹介するのは2023年7月時点のベルン州の場合です。
カントンや申請時期によってルールや申請方法が異なる可能性がありますので、お住まいのカントンのHPで確認してください。この記事は参考程度にしてください。
また、日本での運転経験が1年未満つまり日本で免許証を取得してから12ヶ月未満でスイスへ来てしまった方は実技試験が必要となります。
スイスの運転免許証は有効期限がなく更新不要、つまり一度取得してしまえばずっと使えるんです!
スイス入国から12ヶ月間は日本の免許証で運転することができます。この「スイス入国日」というのは、滞在許可証に記載の入国日が基準となります。12ヶ月を超えてスイス国内において日本の免許証で運転をした場合、罰金が課せられる可能性があります。スイスで運転するには、スイス入国日から12ヶ月を超える前に日本の免許証をスイスの免許証に書き換える必要があります。
私のようにスイスですぐに運転する予定はなく、今後のことを考えて一応免許証を書き換えておこうというケースの場合は焦って手続きをする必要はないようですが、お住まいのカントンに確認してください。
私はスイス入国日から13ヶ月目に手続きをしました。車を持っておらず直近でスイスで運転する予定がないので特に問題ありませんでした。
手続きの流れ
これは日本の免許証の翻訳です。郵送でも発行依頼ができるようですが、私は事前にアポを取り直接申請書類を提出してきました。発行までには通常5営業日かかるようです。
・証明書発給申請書(大使館HPからダウンロード)
・パスポート原本
・滞在許可証原本
・日本の免許証原本
※郵送の場合は、証明書発給申請書、パスポートのコピー、滞在許可証の両面コピー、日本の免許証の両面コピー、郵送同意書を大使館宛に郵送します。
詳しくは大使館HPを確認してください。
ちなみに来館申請・郵送申請ともに、翻訳の受け取りは大使館に直接行かなければなりません。その際に必要なのは、パスポート、滞在許可証、日本の免許証、そして手数料15フランを現金で持参します。
こちらはベルン州の場合になります。サラッと確認したところチューリッヒも手続き手順はほぼ同じでした。フォーマットもチューリッヒのものは1枚にまとまっていますが内容はほぼ同じでした。詳しくはチューリッヒ州のHPをご確認ください。
ベルン州交通局ページから申請書類をダウンロードし、必要事項を記入します。ちなみに申請手順についても交通局ページで分かりやすく説明されています。※手続き方法は変わる可能性もありますので、必ず公式HPで最終確認してください。
ベルン州交通局ページの「1. Gesuchsformular ausfüllen/申請書に記入する」から「Gesuchsformular(PDF)/申請書」をダウンロードします。
パソコンからも記入できますし、印刷して手書き記入でも大丈夫です。
「Fotomustertafel/証明写真の見本」については後ほど解説します。
提出に必要なのは1ページ目と2ページ目のみです。3ページ目と4ページ目は申請書についての説明書です。
2ページ目の四角枠は視覚検査欄ですので空白にしてください。後ほど必要になります。
※よく分からない部分は無理に記入せず交通局で提出する際に担当者に尋ねて記入しました。
申請書類1ページ目の一番上の項目「免許証の種類」は普通自動車の場合「B」を選択します。
証明写真はサイズや背景色、顔の大きさなど細かい規定があります。日本で証明写真を用意する場合や自宅で用意する場合は、上記ページで登場した「Fotomustertafel/証明写真の見本」をダウンロードして、細かい基準に合わせて撮影を行ってください。私のように特に拘らない方は、スイスのセルフ証明写真機で撮影するのが一番簡単です。
スイスのセルフ証明写真機は駅構内にあることが多いです。写真写りはめちゃくちゃ悪いです(笑)
そしてこの証明写真を上記2の申請書に貼り付けます。
が、私は貼り付けるのをすっかり忘れてそのまま切り取っただけのものを提出しました。
ベルン州交通局ページの「2 Sehtest absolvieren/視力検査を受ける」にある「Liste der anerkannten Optiker/innen/認定眼鏡店リスト」に掲載されている眼鏡屋さんで視力検査を受けます。
私は、ベルン駅近くのBrillerei AGという眼鏡屋さんで検査を受けました。英語対応可能で、特に予約はせず飛び込みで行きました。
「免許のための視力検査はここで受けられますか?」と言うと「ちょうど今手が空いてるので書類さえあれば今からできますよ。」と、ラッキー!スムーズに検査を受けることができました。
検査したのは視力、視野、追従性眼球運動の検査でした。
日本では視力検査といえば切れ目のある丸がたくさん並んでいて、切れ目の方向を答えるのが一般的ですが、私が行った眼科ではアルファベットが並んでいてアルファベットを読み上げる形式でした。
・STEP2の申請書の2ページ目
・身分証明書(パスポートor滞在許可証)
・料金(相場:10フラン〜20フラン)
料金は眼鏡屋さんによって異なるようです。ちなみに私は15フランでした。
上記2の申請書の2ページ目
ベルン州の場合、交通局、警察署、居住地のゲマインデ(町役場)で申請ができます。申請ができる場所は交通局HPの「3Gesuch Einrichen」に記載されています。
私はベルン州のHauptsitz Bernという交通局(Strassenverkehrs- und Schifffahrtsamt)へ申請に行きました。
窓口対応時間は基本【平日の7:30〜16:00】で予約不要でした。
※特例的に営業時間が変更になる場合もあるので事前に行く日の営業時間を調べておいたほうが良いです。
最寄の申請できる役所は、もちろん居住地のゲマインデなのですが、うちの最寄りのゲマインデは訪問に事前に予約が必要なのがめんどくさくて、最寄の交通局(Strassenverkehrs- und Schifffahrtsamt)に直接行きました。
・滞在許可証
・日本の免許証
・在スイス日本大使館で発行した日本の免許証の翻訳
・申請書(証明写真付き)
申請書はパソコン上でも記入ができますが、必ず印刷して持参してください。データでの提出はできません。
英語対応OKでした。持参物をまとめて手渡すと、日本の免許証と滞在許可証のコピーを取り、滞在許可証はその場で返却されました。
それでは5〜7週間後に郵送でスイスの免許証を送ります。
日本の免許証は「無効」というスタンプを押したものをスイスの免許証と一緒に郵送します。
あっという間に手続き完了しました。カントンによっては即日発行のところもあるようですが、ベルン州では発行に2ヶ月弱かかり、その間は日本の免許証も返してもらえません。日本やスイスで運転の予定がある人は、これらを見越して手続きの時期を計算してください。
手続きを終えて待つこと1ヶ月、ついにスイスの免許証がきた!と思ったら日本の免許証が先に郵便で返却されました。
日本の免許証の裏には「スイス国内において無効」というスタンプが押されていました。
日本の免許証が郵送返却された翌日、ついにスイスの免許証が届きました!
7月28日に書類を提出して自宅に免許証が届いたのは9月1日でした。
免許証発行料金
スイスの免許証が自宅に届いてさらに1週間後、スイスの免許証発行の請求書が送られてきました。
(全くもう、全てまとめて郵送してくれればいいのに…笑)
その額は105スイスフランでした!
注意すること
提出書類は念のため必ず全てコピーをとっておきましょう!無くされる可能性があります。
以上私の免許証書き換え体験記でした。